
どうも、また考えてたAOです。
「時間は存在しない」という本を知っていますか。
タイトルだけ見ると、哲学的な自己啓発書のように思えるかもしれません。
でもこれは、世界的な理論物理学者が量子力学をもとに書いた本です。読んでみたら、時間に対する考え方が変わるきっかけになりました。今日はこの本を紹介しながら、私が考えたことをお伝えしようと思います。
「時間は存在しない」ってどういうこと?
著者はカルロ・ロヴェッリ。イタリア出身の理論物理学者で、量子重力理論の研究者です。「ホーキングの再来」とも呼ばれ、世界中でベストセラーになった一冊です。
ホーキングのブラックホールの本もすごくオススメです!
タイトルの「時間は存在しない」というのは、比喩でも哲学的な表現でもありません。物理学的に、私たちが当たり前だと思っている「時間」は、実は存在しないということを、科学的に説明している本です。
数式は一切登場せず、詩や哲学の言葉を交えながら書かれているので、理系の知識がなくても読めます。でも読み終わったあと、時間の見え方が変わります。
時間の流れは、場所によって違う
まず最初に驚くのが、時間の流れは場所によって違うという事実です。
山の上と平地では、時間の進み方が違います。標高が高いほど、時間はわずかに速く進みます。飛行機に乗ると、地上にいるときより時計が遅れます。これはアインシュタインが発見した事実で、精密な時計で実際に測定できます。

つまり「時間は誰にとっても同じ速さで流れている」という感覚は、私たちの思い込みです。絶対的な時間というものは、存在しません。
時差とはまた違う、実際に時間のスピードが変わっているというのはおどろきですよね。
過去と未来を区別するものは、物理法則にはない
当たり前のように思っていたけれど違うこと、それは時間には方向がないという話です。
私たちは当たり前のように、過去から現在、現在から未来へと時間が流れていると感じています。でも物理法則の中に、過去と未来を区別するものは存在しないとロヴェッリは言います。物理現象は、時間を逆向きに流しても成立するものがほとんどです。
つまり「過去は変えられないもの」「未来はこれから来るもの」という感覚は、物理学的には根拠がない。私たちの脳が、そう感じているだけなのです。

これを読んだとき、過去を後悔を持ち続けることの無意味さと将来を不安に思う気持ちに全く意味がないとおいうことを、改めて感じました。
物理学的に見れば、過去と未来を分けているものはない。それなのに私たちは、変えられない過去をずっと引きずって、存在するかどうかもわからない未来を不安がっている。
「現在」は宇宙全体には存在しない

さらにこの本が教えてくれることは、「現在」は宇宙全体には広がらないということです。
たとえば10光年離れた星にいる誰かに「今何してる?」と聞いても、意味をなしません。私たちが観測できるのは10年前のその星の姿で、それは「今」ではありません。宇宙規模で見たとき、「今この瞬間」という概念は、実は存在しないのです。
「現在」は、私たちのごく身近な範囲にしか存在しない。宇宙全体に共通する「今」はない。
これを知ったとき、逆説的に思いました。だったら私が確かに感じられる「今」は、ものすごく貴重なものなんじゃないかと。
量子力学が教えてくれた、今を生きる理由

物理学的に見れば、絶対的な時間はなく、過去と未来を分ける方向もなく、宇宙全体に共通する現在もない。
つまり、過去の後悔も、未来への不安も、物理学的には存在しないものに囚われているということになります。
これは「過去を振り返るな、未来を考えるな」という話ではないと思っています。でも、過去を引きずって動けなくなることや、来るかどうかわからない未来を恐れて今を消耗することは、物理学的に見ても筋が通らないと言えるかもしれません。
確かに存在するのは、今この瞬間だけです。
量子力学の本を読んで、「今を生きよう」という至ってシンプルな結論に辿り着いてしまいました。難しい理屈の先にある答えが、いつもシンプルだということも、この本が教えてくれたことのひとつです。
興味のある方はぜひ読んでみてください。時間の見え方が、きっと変わります。
また考えてたAOでした。


